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西洋占星術 十二室

十二室とは、ホロスコープをつかう占星術の基本中の基本な概念です。英語ではハウス(house)とよばれています。

十二室の位置関係

十二室は、たとえばある瞬間、あなたが立っている位置から見た東の地平線と黄道の交点を基準点として黄道を12分割しています。この基準点を上昇点(ASC)といいます。ここで経度・緯度が関係してきます。同じ時間でも、たとえば地球のちょうど裏側では天体全体(星と星座)がぐるっと半周分移動したような配置になるのです。

十二室の位置この十二室が決まると、上昇点のほかに、南中点MC:黄道の頂点)、下降点DES:西の地平線)、北中点IC:黄道の底点)が決まります。

たとえば右の図で、真ん中の地球の真上にあなたが立っているとすると、この図のように十二室が決まります。

また、あなたがこの地球の真下に立つと、今度は1室が右図の7室からはじまることになるのです。あなたから見て上昇点がどこにあるのかがポイントです。

ここで、西洋占星術をする上で登場するいくつかのキーワードを押さえておきましょう。

カスプ 室同士の境界線のことです。室の開始点にある境界線に近い位置にある星ほど、そのハウスの影響を強く受けると考えます。
ASC:アセンダント
(上昇点)
第1室の境界線です。東の地平線を示します。十二室すべてのスタートラインという意味合いをもち、またこのアセンダントを含む星座を特別に上昇宮と呼びま す。
DES:ディセンダント
(下降点)
第7室の境界線です。西の地平線、つまり太陽が没する地点のことです。
MC:ミディアム・シーリー
(南中点)
ミッドヘブンとも呼ばれます。あなたの頭上を通る子午線(北極点と南極点を結ぶ線)と黄道の交点になります。
IC:イーマム・シーリー
(北中点)
MCを通る子午線を、地球の反対側にのばして、黄道と天底で交わる点をいいます。

十二室の意味合い

十二室はそれぞれ特別な意味合いを持ちます。黄道十二宮が性格や素質などを暗示するのに対して、十二室では、人生のうちで遭遇する環境や出来事といったものを暗示します。

第1室 本人 生まれつきの性質や資質、身についた雰囲気
第2室 所有 遺伝的身体特徴、本能的な能力、出発点、所有欲求、金銭運
第3室 知性 移動能力、常識、会話と情報交換、日常の移動、兄弟姉妹
第4室 家庭 個人の心の拠り所、不動産、生まれついた家庭、両親
第5室 娯楽と創造 対外的アピール、イベント、趣味、冒険、恋愛、子供
第6室 仕事と健康 自己チューニング,健康管理,閉鎖性,生活のための職業
第7室 結婚と強調 結婚、対人関係、協同経営、客観的事実、戦い
第8室 死と性 人格変遷,逃れられない関連事象,自我の生と死,遺産,金融
第9室 精神と旅行 精神的な活動力、自発的学問、宗教、思想、哲学、海外
第10室 天職と社会 社会的ステイタス、社会での適応能力、使命感
第11室 友人 理想社会、未来ヴィジョン、崇高な目的と理想、友好関係
第12室 障害と秘密 奉仕,完了と達成,隠れた事象,潜在意識,精神的浄化

さらに十二室は、何通りかの意味のある分類方法があります。それらを簡単にご紹介しましょう。

北半球と南半球の分類

ASC(上昇点)とDES(下降点)を結ぶ線によって、第1室から第6室までの北半球と、第7室から第12室までの南半球で意味を分けることができます。

南半球は、主に社会生活、および外的な要素に関わることを意味します。
北半球では、私生活、あるいは内的な要素を暗示します。

東半球と西半球の分類

MC(南中点)とIC (北中点)を結ぶ線によって、第10室から第3室までの東半球と、第4室から第9室までの西半球で分ける方法があります。

東半球は、自分自身が中心となって起きる能動的な事象を象徴します。それに対して、
西半球では、他人や外部からの働きかけによって動く受動的な事象を象徴しています。

三区分

十二室をASC・IC・DES・MCの4点を基準として、3つずつの要素で分ける方法があります。この3つの要素は、アンギュラー・サクシーデント・カデントといい、それぞれの意味合いは以下の通りです。

アンギュラー 1・4・7・10室 積極性、行動力、自己顕示などを意味します。この室に多くの星がある人は、己の能力を積極的にアピールすることを好みます。特に、第1室と第10室は、大きな影響を及ぼします。
サクシーデント 2・5・8・11室 持続性、安定、努力による蓄積を意味します。この室に多くの星がある人は、自己をあまり誇示しませんが、努力や能力によって得られた結果に持続性があります。
カデント 3・6・9・12室 内向性、思索、力の分散などを意味します。この室に多くの星がある人は、内向的な性格になりやすく、思慮深い傾向をあたえます。ときに人を助ける形で活躍する場合も多いです。

これらの分類方法を簡単に図示しておきましょう。

十二室の分類

ASCとMC

ASCとMCは、ホロスコープ上でも特に重要な意味合いを持つことが多いです。 ASCは誕生とかスタートラインなどという意味合いをもち、人生の初期の環境や運勢を象徴します。これに対して、MCは到達点、ゴールなどという意味合いをもち、最終的に到達する最高点を象徴します。

特に、ASCの±5度以内にある星は、その影響を大きく受けていて、この星のことを上昇星(ライジング・プラネットともいいます)と言われ、その人の人生に大きな影響を与えていることを意味します。また、MCの±5度以内の星のことをカルミネートといい、これもまたホロスコープ全体に大きな影響を与えることを暗示します。

このASC、MCおよび、上昇星、カルミネートは、ホロスコープ上に最も大きな影響を与える要素であることを覚えておいてください。

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